2019年6月下旬、ロシアの古都サンクトペテルブルク(旧レニングラード)へ、11歳と13歳の男の子連れ家族で、7泊8日、旅行したときに、事前に知っておきたかったことをまとめました。
6月22日は夏至。到着した6月23日(日)は白夜祭(花火は深夜1:45頃スタート)、出発日の30日(日)午前中は、白夜マラソンが開催されました。
- サンクトペテルブルク旅行決定の前に知っておきたかったこと
- ロシアの古都サンクトペテルブルク旅行の基礎知識と旅のテクニック
- 楽勝!快適!サンクトペテルブルクの交通・空港アクセス
- サンクトペテルブルクのおもな観光みどころ
- サンクトペテルブルクの食事とレストラン
- サンクトペテルブルクで絶対買いたい自分用お土産
- サンクトペテルブルク観光のガイドブック、どれを買う?
- おわりに
サンクトペテルブルク旅行決定の前に知っておきたかったこと
今回は、他の2家族と合同だったため、途中修正できず、流れに任せて勢いでフライトを購入してしまいましたが、実際に日程を決めて行く!と決める前に知っておきたかったことをまとめました。
ビザ取得費用は思いのほか高額!
ロシアを観光するためには、ビザが必要。航空券購入、Airbnbで宿を予約したのち、ビザ手続き代行会社に依頼して、ビザを取得しました。
ヨーロッパ在住で、現地の永住資格をもっているので、日本のパスポートでしたが、在住地にあるロシア大使館でビザを取得することができました。
手間が面倒そうだったので、ビザ取得代行会社に丸投げしたところ、ビザ取得が思いのほか大きな出費となりました(一人当たり123ユーロ)。自分で手続きすれば、もう少し安く取得できると思います。
改修中モニュメントや貸し出し中必見絵画が多かった!
事前調査まったくなしだったので、2019年6月末段階では、白夜の観光トップシーズンだったにもかかわらず、改修中モニュメントや貸し出し中必見絵画が多く、ちょっと残念な結果に。
貸し出し中の絵画情報は無理としても、何回も気軽に行ける場所ではないので、もっと事前準備をしてから、旅行を決めればよかったと思いました。
オペラとバレエのチケット手配
ロシアといえば、バレエが有名。バレエ好きなので、サンクトペテルブルクでもぜひバレエを観賞したいと思い、フライト購入、宿予約の次に、バレエのチケットを手配。我が家の男の子は、まったく興味なしなのでお留守番、大人だけで行きました。
ロシアに関する知識は皆無でしたが、サンクトペテルブルクでは、マリインスキ―劇場という劇場が大御所らしく、早速サイトをチェック。残念なことに、滞在期間中、マリインスキ―劇場ではバレエ公演はなく、オペラ公演があったので、オペラを購入。追加で、別の劇場でバレエチケットを購入しました。
いい席を購入すると安くはないですが、オペラもバレエも満足のいく公演内容でした。オペラやバレエが好きで、旅行日程がフレキシブルなら、公演スケジュールとチケット販売状況を確認してから、フライトを購入するとよいな、と思いました。
サンクトペテルブルクの芸術の殿堂、マリインスキ―劇場でオペラ鑑賞 |
ロシアの古都サンクトペテルブルク旅行の基礎知識と旅のテクニック
ここでは、サンクトペテルブルク旅行に出発前に知っておきたかった基礎知識をまとめました。
サンクトペテルブルクの治安は心配無用
事前にガイドブックを読んで、スリや警官によるパスポートチェックなど、ちょっとビビッていましたが、2018年のワールドカップの影響もあってか、まったく不安になることやトラブルはありませんでした。
3家族大人5人、11~13歳の子供5人と、スキ多めグループでしたが、スリなどの被害も皆無。夜景や花火、オペラなどを見に、連日深夜1時すぎまで外出したときも、白夜の観光シーズンだったこともあり、まったく不安は感じませんでした。
両替やクレジットカードの利用も、特に問題やストレスは感じませんでした(詳しくは後述)。
レストランは、10%のサービス料がすでに上乗せしてあるところが、半分くらいの感覚でありました(8人以上の大人数だと10%増しになるところも多くありました。メニューに明記)。
唯一、要注意だと感じたのは、タクシー。UberやBoltなどアプリ利用の場合は、まったく問題ありませんでしたが、それ以外の一般タクシーを利用する場合は注意が必要だと感じました(詳しくは後述)。
スムーズだったフライトでの出入国
入国、出国も超スムーズ(入国審査のときにパスポートにはさまれた出国カードのみ、なくさないように注意!)。
入国審査時にパスポートにはさまれた入出国カードも、サインをすることもなく、そのままスムーズに出国。出国時、外貨現金所有額を聞かれたのだけが、ちょっと意外でした。
杞憂に終わったパスポートやバウチャー、滞在登録書類携行義務
ガイドブックでは、パスポートだけでなく、バウチャーや滞在登録書類も常時携行しなければならないとの情報があり、渡航前にはかなりナーバスに。
今回は、ロシア国内での移動はなく、サンクトペテルブルクのみ滞在だったためバウチャーなし、レンタルアパートに7泊で、滞在登録も不要だった(のでなかった)ため、不安になりましたが、まったく問題ありませんでした。
パスポートも1日忘れただけで、外出時は常に携行していましたが、まったく不要でした。
サンクトペテルブルクの物価は比較的安め
ロシアというと物価が高く、特に観光地のサンクトペテルブルクは高いのでは?と危惧していましたが、これも、まったくの杞憂におわりました。
ホテルなど宿泊施設を除き、サンクトペテルブルクの物価は、日本と比べるとおおむね割安感がありました(ホテルも、白夜シーズンという、観光トップシーズンでなければ、もう少しリーズナブルなのかもしれません)。
- 観光施設入場料は、場所によりますが、日本と比べると安めから同等レベル
- レストランや外食は、日本と比べると安め
- 買物やお土産は、日本と比べるとだいぶ安め
- 交通機関も、観光客しか乗らないボートツアーなどを除けば、安めでした。
サンクトペテルブルクの両替とカード利用もストレスフリー
サンクトペテルブルクでは、ユーロ現金からの両替のほか、ヨーロッパの在住国の銀行発行のデビットカード(ATMカード)で支払いをしました。観光都市のわりに、交換レートも悪くなく、ストレスを感じることはありませんでした。
銀行のアプリで使用後実績を確認してみると、両替よりデビットカード決済のほうが若干レートがよいだけでなく、両替の手間が省けて便利だったので、現金が必要な場合以外は、すべてデビットカードを利用しました。私たちは利用しませんでしたが、同行した別のファミリーはATMで居住国の銀行から引き出していました。
レストランやショップはもとより、教会やお城など観光施設の入場料、メトロなどもカードで支払えるところが多く、不便に感じることはほとんどありませんでした。
サンクトペテルブルク空港で両替
サンクトペテルブルクの空港に到着した時刻は、日曜日18時。入国をすませてすぐ隣にある銀行窓口で19時すぎに両替しました。
この銀行では、300ユーロ以上だと手数料無料、300ユーロ未満だと4ユーロの手数料がかかりました。レートは1ユーロ=69.75ルーブル。後日、市中銀行での両替レートは1ユーロ=70~72ルーブル、一方、デビットカード利用時の交換レートは、1ユーロ=72ルーブル前後でした。
サンクトペテルブルクの英語普及率はまあまあ
観光都市なのでもう少し英語が通じるかと思いましたが、外国人観光客が多そうなレストランやショップ以外では、教会や美術館などの観光施設を含め、思いのほか、英語が通じませんでした。観光客向け案内などもロシア語のほか、中国語が目につき、ロシア国内の観光客や中国人観光客が多いのかな、という印象。
メトロなどは、英語表記もあり問題ありませんが、キリル文字を少し勉強しておくと、なにかと便利だと思いました。
ロシアのSIMカードは格安便利!
ロシア語翻訳に利用したり、タクシーアプリを利用したり、もちろんウェブ検索やグーグルマップを利用するのに、携帯電話が使えると超!便利、というか必需品。ローミング料金が高い一方、ロシアのSIMカードの値段が安かったので、3家族ともメンバー全員分SIMカードを購入。通信状況も問題なく、快適に利用できたので、SIMフリースマホを持っている人には超オススメです。
海外旅行で超便利!ダブルSIMスマホについては別記事
500ルーブル(約800円)で1か月40GB+通話も使える!
サンクトペテルブルクの空港に日曜日夜19時すぎ到着後、入国エリアにある通信会社で即SIMカードを購入。市内には各社あるようですが、空港入国エリアにあったのは下の2社。
Tele2は、500ルーブル(約850円)で40GB+通話可と、右側の通信会社の「300ルーブルでデータ通信無制限」より、若干高かったのですが、名前が読めるだけでなく、居住国でもサービスを展開している安心感からTele2を選択。通信速度も問題なく、容量も充分、同行者全員がロシア番号を入手したので、お互いに電話もかけられ、ストレスフリーで大変便利でした。
SIMカードの購入には、パスポートが必要。スマホ(日本語設定のまま)を渡すと、SIMカードの差し替えから初期設定までその場でしてくれ、すぐに使用し始めることができ、とてもスムーズでした。
【ロシアの通信事情:注意その1】ラインが使えない!
日本の家族や友達とのコミュニケーションに使っている通信アプリLINE。ロシアでは使用制限されているようで、まったく使えませんでした!困ることはなかったのですが、事前知識がなかったので、ちょっとびっくりしました。
【ロシアの通信事情:注意その2】機内モードを切る前にデータ通信はオフにする!
ロシアでのローミング料金はかなり高額。うっかり自動アップロードをそのままにしていたためか、知らない間に、1分毎に3回データ通信ローミング料金が発生。ロシア入国から3分間の間に、通信料金が約3ユーロ課金されていました。
6月下旬のサンクトペテルブルクの気候と服装・持ち物
2019年6月23-30日に訪れたサンクトペテルブルク、連日最高気温は18~21度、最低気温は13~15度と、快適でした。白夜で日の出は3時頃、日没は23時頃、11~13歳の子供連れ3家族(大人5人+子供5人)ということもあり、リラックスムード。
朝食をすませて外出するのは連日11時頃、夕食は21~22時頃、寝るのは24時以降という行動パターンだったので、日中の基本の服装は半袖+長ズボン。これに薄手のカーディガンとストール、ウルトラライトダウンを臨機応変にあわせて快適に過ごすことができました。
持っていくとよいと思った持ち物は、アイマスク(白夜対策)、虫よけスプレー及び虫よけベープ(現地購入可能)、サングラス。1日は雨もパラついたので、傘も持っていきました。
ちなみにロシアの電気まわりは、フランスやドイツなど、ヨーロッパの大部分と同じ電圧、コンセント型。日本の電化製品使用には変圧器内臓アダプターが必要です。
サンクトペテルブルクのトイレ事情
サンクトペテルブルクのトイレ、普通のトイレですが、どちらかというと簡素な雰囲気。全体的に設置個所が少ないような印象なので、美術館や博物館などでは、見かけたときに空いていれば、念のため早め早めに行っておいた方が安心かな、と思いました。
上の写真は、ペトロパヴロフスク要塞やエルミタージュ美術館など、人気の観光施設近くに設置されていたバス型公衆トイレ!同行者情報では、恐ろしく汚かったそうなので、怖いもの見たさでなければ、避けた方がよさそうです。
お店でのお酒の販売は11時以降22時まで?
レストランでは特に制限がなかったようですが、レンタルアパートに滞在して、24時間オープンの最寄りの店へビールを買いに行ったときに、朝11時以前と、夜22時?23時以降は購入できませんでした。冷えたのを買えばいいや、と思っていたので、ちょっとびっくりしました。
楽勝!快適!サンクトペテルブルクの交通・空港アクセス
サンクトペテルブルクでは、徒歩で観光することが多かったのですが(毎日約2万歩)、メトロやタクシーの公共交通機関も利用しました。メトロやタクシーでは、以下の点をのぞき、特に問題や不安を感じることはなく、快適に利用できました。
サンクトペテルブルクで注意すべき交通事情
UberやBoltなどアプリ利用以外の一般タクシーを利用する場合は、ボラれるかも
サンクトペテルブルクの空港から市内へ向かうとき、3家族大人5人子供5人だったので、3台のタクシーに分かれて利用(30-40分乗車、白夜祭の日だったので市内中心部は交通規制があり、渋滞気味でした)。
- 我が家はUber提携アプリYandexを空港でダウンロード、670ルーブルの見積もりでしたが、チップを含め800ルーブルを現金で支払い。
- 1家族は、いつも使っていたアプリBoltがそのまま利用でき、約650ルーブル(約1100円)を通常通りカード決済。
- 1家族は、見知らぬYandexアプリに抵抗があったのか、空港タクシー乗り場でタクシーと直接交渉。最初3000ルーブルの言い値を2000ルーブルに値切ったものの、空港建物外のタクシーカウンター(写真下)で1500ルーブルと見積もりが出たので、それで運転手と合意して乗車。降りる段階で、1500ルーブルは初乗り料金、最終料金は4800ルーブルとふっかけられるも、1500ルーブルでつっぱねたそう。
ちなみに、このタクシーカウンター前にいた公式タクシープレートを首からぶら下げていた男性に、目的地住所を見せ、いくらか聞いたところ「メーター通りだからノープロブレム!」との答え。それをスルーして、カウンター中の女性に住所を提示して見積もりを聞いたところ、パソコンで調べて、1500ルーブルと教えてくれたのでした。
このときの経験から、アプリでタクシーを毎日1回程度気軽に使いましたが、毎回、待ち時間は5分以内、料金も400~500ルーブル(約700~850円、途中からベーシックサービスでなく、コンフォートプラスを利用したので2-3割プラス料金)と便利に利用できました。
当初は不信感があったので、クレジットカード情報は登録せず、現金払いにしていたYandexアプリでしたが、使い勝手のよさに、もっと滞在するならクレジットカードを登録してもよいなと思ったほど。
ラッシュ時の中心部のタクシーは避ける!
平日19時半開演のオペラのため、中心部東側からマリインスキ―劇場にタクシーで向かった時は、約5キロの行程が大渋滞!当初30分の見積もりが、最終的に50分近くかかり、やきもきしました。
メトロも通勤ラッシュ時は避ける!
のんびり行動だったので、ラッシュ時に重なることはなく、空いていて快適なメトロでしたが、通勤ラッシュの時間帯は、観光客は避けた方がよいそうです。
空港バス発着のモスコフスカヤ駅と、市内中心部のモスクワ駅は違う!
モスコフスカヤ駅とモスクワ駅、訳し方によって表記が違うだけで、同じ駅かな、とうっかり勘違いしていましたが(スラヴ語圏だけ?)、全然違う場所にあります!当初、空港バスがモスクワ駅に着くのだと思い、宿泊先まで歩いて行けると思っていましたが、違うことがわかり、タクシーにしました。
サンクトペテルブルクのおもな観光みどころ
7泊8日と比較的日数に余裕があったのですが、大人数(機動力が悪い)かつ子供たちがいたのと、直前にパリ旅行でお城系は充分堪能したので、サンクトペテルブルクの観光は、主だったところ+男の子向けな感じになりました(ツァールスコ・セロには行きませんでした)。ここでは、実際に行ったところと簡単な感想をまとめてみました。詳しくは、別記事にします。
また、ガイドブックを二冊読み込んでいたにもかかわらず、旅行後半まで存在すら気づかなかった観光みどころパス「サンクトペテルブルク・カード」についても、別途まとめます。
世界を代表する美術館のひとつ、エルミタージュ美術館
美しい宮殿を舞台に、ダヴィンチやラファエロ、レンブラントやルーベンス、印象派のコレクションが圧巻な世界屈指の美術館。料金はオンラインと現地で購入方法によって異なります。学生と同伴の子供無料。
印象派が展示されている新館は、写真上の青緑色の宮殿建物を出て、宮殿広場を横切ったところにある別棟です(写真下)。
趣向を凝らした噴水がみごとなペテルゴフの庭園
噴水が圧巻!で広大な庭園。サンクトペテルブルク郊外にありますが、公共交通機関で比較的簡単に行けます。お城は混雑するそうなのと、子供がいたので、庭園だけにしましたが、満喫しました。なかのあちこちに売店があり、食べ物には困りません。料金は大人900ルーブル、子供250ルーブル
荘厳な雰囲気の血の上の救世主教会
西洋風のサンクトペテルブルクで、ロシアを感じさせてくれる教会。外だけ見ればいいかな、と思っていましたが(写真は上方)、内部はほかの教会とまた違う雰囲気で、楽しめました。
サンクトペテルブルクの展望も楽しめるイサク大聖堂
堂々としたイサク大聖堂は、サンクトペテルブルクの展望スポットでもあります。展望台と大聖堂内部は別料金。また、入場する時間帯によって異なります(夜遅くなるほど高額)。しかも昼料金と夜料金(18時から)間は、システムが断絶するようで、17時頃行くと「聖堂内部と展望台両方行く時間はないので、どちらか一方にしろ」と言われ、それなら展望台昼間券、聖堂内部夜間券を、というと「夜間券は18時以降販売」との由。やむなくまず展望台を見物後、時間が間に合ったので再度窓口に並んで聖堂内部昼間券を買って見学するはめに。今後どうなるかわかりませんが、料金が変わる時間前は余裕をもって行った方がよさそうです。
ロシア正教の伝統が垣間見られるカザン大聖堂
上の二つの教会(大聖堂)が、芸術観光モニュメント扱いなのに対し、カザン大聖堂は市民がお祈りに訪れる宗教施設。したがって入場も無料で、内部の写真撮影は禁止されています。正教の教会では、いくつもあるイコンに人々が口づけをしたり、額をつけたりして、熱心にお祈りをする姿がとても印象的でした。特にしていなくても問題ない様子でしたが、女性はスカーフで髪を覆うほうが好ましいようです。
華やかなペトロパヴロフスク大聖堂と要塞
サンクトペテルブルク発祥の地と言われるペトロパヴロフスク要塞とその大聖堂。現在各種博物館として利用されている要塞は、それほど興味を引きませんでしたが、ピョートル大帝をはじめ、歴代皇族の霊廟となっているペトロパヴロフスク大聖堂(首座使徒ペトル・パウエル大聖堂)内部は、キラキラで華やか。
以上の必見スポットのほかに観光したのは、以下の通り。
- ネフスキー大通り散策
- ロシア美術館
- ロシア民俗学博物館
- ネヴァ川にかかる跳ね橋夜景
- 夏の庭園
- アレクサンドル・ネフスキー大修道院
- チフヴィン墓地(ドフトエフスキーやチャイコフスキーのお墓がある)
- 運河めぐりボートツアー
- 一部の地下鉄駅構内にあるみどころ巡り
- 巡洋艦オーロラ
このほか筆者は行きませんでしたが、夫や子供たちが行ったのは
- 拷問博物館(ペトロパヴロフスク要塞至近)
- 航空博物館(ペトロパヴロフスク要塞至近)
- 潜水艦博物館
- ニューホランド
観光地については、別記事で詳しくご紹介します。
サンクトペテルブルクの食事とレストラン
3家族大人5人子供5人と大人数だったので、機動性が悪く、食事については、それほどご紹介に値するところには行きませんでした。ただ、ジョージア料理レストランが好評で、2軒に合計3回行きました。
宿泊したアパートメントは、サンクトペテルブルクの中心部から東へ1キロほど(チェルニフスカヤ駅近く)の立地。その周辺は、観光地観光地しておらず、優秀なレストランが数多くありましたが、なかでも、たまたま通りかかったジョージア料理レストラン、ハチャプリ・イ・ヴィノhachapuri i vinoはとても人気店のようで、夕食とランチの2回行きました。しかも2回は予約がいっぱい、との理由で断られ、出直すことになったほど。
また、いろいろな種類のキャビアを買ってきて食べ比べをしたのも、おもしろかったです。
サンクトペテルブルクで食べたものやレストランに関する情報は別記事で詳しくご説明します。
サンクトペテルブルクで絶対買いたい自分用お土産
今回のフライトは、預入荷物なし、手荷物オンリーの格安飛行機だったので、あまり買い物ができませんでしたが、サンクトペテルブルクでどうしても買いたかった自分用のお土産には、大満足。
毎日のプチ贅沢に!インペリアル・ポーセリン陶磁器
旅行好きの独身貴族の女友達の家で見てから、ひそかに憧れていた、ロシア王室御用達だったインペリアル・ポーセリン陶磁器。美しい模様の食器が買えて、優雅な気分。日本で販売している値段の半額くらいでした。
金が使われているので、電子レンジ不可、食洗器不可と、手のかかる食器ですが、そこは大きく妥協しました。
サンクトペテルブルク市内のあちこちに専門店があり、買い物には困りませんが、地下鉄に乗っていくインペリアル・ポーセリン陶磁器工場には、直営店があり、そちらだと格安だそう。
ちなみに、サンクトペテルブルクの空港にもショップがありますが、市内の専門店に比べると品揃えも悪く、値段もかなり高かったです。
コスパ最高!サプライズ価格のロシアン・オーガニックコスメ2種
今回は、日本でも販売されているロシアを代表するオーガニックコスメブランド、ナチュラシベリカNatura Sibericaと、日本未上陸プラネット・オーガニカPlanet Organicaのコスメを買いました!2軒ともネフスキー大通りにあり、販売員さんも、英語堪能で親切。お値段もかなりリーズナブルです。機内持ち込み可能な100ミリ以下容器に入ったものしか買えなかったのが残念。
コスメについては実際に使い終わってから、使用感などについてレポート予定です。
なお、プラネット・オーガニカについては、参考にさせていただいたウェブ各種では、Planeta organicaとPlanet organikaの2社がごっちゃになっている感じでした。ナチュラシベリカのすぐ近くにあったので、つい入ってしまいましたが、評判のほどがちょっと心配です(苦笑)。
サンクトペテルブルク観光のガイドブック、どれを買う?
充実かつ便利な観光にかかせないガイドブック、どれにしようか悩みましたが、たまたま手元にるるぶ2009年版があったので、地球の歩き方ロシア最新版を購入。この二冊を比較してみました(注:るるぶは別の国版で版が変わっても収録内容がほとんど変更されない印象があったのと、最新版の目次を見ても、まったく同様のタイトル、ページ割りだったので、値段変更やレストランなどお店紹介が変わったくらいかな、と思っています)。
地球の歩き方Platサンクトペテルブルク/モスクワ版(160ページ)もあるようですが、アマゾンのレビューで、エルミタージュ美術館が6ページしかないなど、情報量が少ない、というレビューを読んだので、購入せず、見ていません。
情報量は、地球の歩き方の勝ち
るるぶは、モスクワとサンクトペテルブルクのニ都市のみ収録。この二都市のロシア観光に関する歴史や文学、食べ物、エンタメ、お土産などに関する基本情報のほか、サンクトペテルブルクに関する情報は合計38ページ。写真が大きく美しいので、見ていて楽しい。
地球の歩き方ロシア版は、ロシア各地のほか、ウクライナ、ベラルーシ、コーカサスの国々など関係ない場所も多く収録。るるぶと同様の基本情報のほか、サンクトペテルブルクに関する情報は、地図も入れて合計100ページあまり(ただし、地球の歩き方のページサイズはるるぶの約半分)。ただ、写真と見出しがるるぶに比べて小さいので、情報量は圧倒的に地球の歩き方のほうが多い。
情報の質は引き分け
情報の質は、ターゲット層も含め、それほど変わらないかな、という印象です。
るるぶは事前学習用、歩き方は現地必携!
地球の歩き方は、関係のないページも多かったので、サンクトペテルブルクの部分だけ、ちぎって持ち歩きました。
るるぶは、事前学習用、実際に現地にもっていって使うのは、地球の歩き方ロシア編かな、と思います。
ロシア旅行の予習用に、歴史や美術に興味があれば、「ロマノフ家12の物語」はとても面白かったです!
おわりに
サンクトペテルブルクへ旅行前にガイドブックを読んだり、ウェブ検索をしたり、いろいろ調べましたが、そもそも旅行を決める前に知っておきたかったことや、調べるのに結構手間がかかったこと、ガイドブックを読んでムダに不安になったことなど、実際に旅行してみて、事前に知っていたらよかったなと思った情報をまとめてみました。
サンクトペテルブルクは、もともとロシアの西欧化を推し進めるべく作られた人工の街。ヨーロッパの街から行くと、それほど異国情緒は感じられませんが、日本から行くと、西欧とロシアの両方が一度に楽しめてよいと思います。
エルミタージュ美術館は、行く1か月前にパリのルーブル美術館やベルサイユ宮殿に行ったばかりだったこともあり、個人的にちょっと飽和状態だったのが残念でしたが、一度は行ってみたかった美術館だったので、満足しています。
逆に、どちらかというとマイナーな、ロシア美術館やロシア民俗学博物館は、他の国では見られないものをたくさん見ることができ、期待以上に楽しかったです。
買物やバレエ、オペラ鑑賞も個人的には、ロシア観光のマストとして絶対外せないと思いました!