2018年1月ロンドン-羽田間の長距離路線で、JAL(ブリティッシュ・エアウェイズBAとの共同運航便)のプレミアムエコノミークラスを利用しました。
プレミアムエコノミークラスに関する各種サービス内容の情報が、あちこちに散逸していて、実際に何ができて何ができないのかがよくわからなかったので、まとめてみました。
1月6日(土)ロンドン発、1月21日(日)羽田発便という、閑散期ということもあり、プレミアムエコノミーでありながら、約15万円と格安料金(この料金には、ヨーロッパ内フライト往復+日本国内片道、いずれもエコノミークラスを含む)。同じ日程のエコノミークラスに比べると、値段は約2倍になりましたが、ロンドンー羽田間片道約12時間の快適さを考えると、個人的には「利用価値は大」と感じました。
プレミアムエコノミークラスとエコノミークラスの違い比較
2018年現在のJALエコノミークラスとプレミアムエコノミークラスの違いをまとめてみました。
プレミアムエコノミークラスでもエコノミークラスでも同じ内容
- 食事は、プレミアムエコノミーもエコノミークラスも同じ
- 飲み物は、プレミアムエコノミーでは、エコノミークラスでは提供されないペリエ、焼酎、シャンパンも提供されます。
- 預入荷物や機内持ち込み荷物の制限は、いずれのクラスも同じ
- 積算マイルは、予約クラスによってエコノミークラスの場合30-100%、プレミアムエコノミークラスの場合は50-100%です。
プレミアムエコノミーとエコノミークラスで違うこと
写真付きの詳しい説明があるオフィシャルサイトにリンクしています。
プレミアムエコノミー | エコノミー | 備考 | |
座席幅 | 48-49センチ | 45-48センチ | 機体による |
前後間隔 | 107センチ | 84-86センチ | |
リクライニング | 前の席が倒れない | 前の席が倒れてくる | |
レッグレスト | あり | なし | |
隣の席とのしきり | 顔の位置にディバイダーあり | なし | |
アームレスト | 固定 | 上げて、複数席つなげられる | |
個人モニターサイズ | 12.1インチ | 10.6インチ | 最前列は8.9インチ |
アメニティ | スリッパ、マスク、アイマスク、歯ブラシ、耳栓 | アイマスク、歯ブラシ、耳栓を頼めばもらえる | |
PC電源 | PC電源のほかUSBポートあり | 機体によって全座席にない場合もある | |
優先チェックイン | プレミアムエコノミー専用カウンターまたはビジネスチェックインカウンター利用可 | 通常カウンター | |
預入荷物の扱い | 羽田発時、預入荷物がプライオリティ扱いになっていました | 普通運賃のときは優先 | |
ラウンジ | 羽田ではさくらラウンジ利用可 | Flex Y運賃のみ利用可 |
プレミアムエコノミーの座席は充分快適!
ビジネスクラスの快適さにはかないませんが、身長153センチの小柄な私には、プレミアムエコノミーのリクライニングで、充分ゆったり。エコノミークラスとの大きな違いを感じることができました。
特に行きの便は、最前列のシートだったこともあり、足元の余裕がありすぎるほとでした。

足をのばしても、まだまだ余裕
最前列シートの注意点
プレミアムエコノミーの最前列シートは、足元に余裕があるのは、大変よいのですが、いくつか不便に感じたことがありました(たいしたことではありませんが)。
それは、
- 離着陸時に、機内持ち込み荷物を、頭上の荷物入れに入れなければならない
- 離着陸時に、モニターを利用することができない
- 座席前方の手荷物入れスペースが少ない
の3点。1点目の機内持ち込み荷物に関しては、背が低い私には、頭上のコンパートメントに手が届きにくかったので、客室乗務員さんに出し入れしてもらわなければならなかったのが、ちょっと面倒でした。
一方、できるだけ長く機内エンターテインメントを楽しみたい!という方を除けば、長身な人には、最前列シートは快適でおすすめだと思います。
プレミアムエコノミークラスの座りごこち
リクライニングが楽!
座席幅は、エコノミークラスとあまりかわらないようですが、前後間隔(ピッチ)が20センチほどゆとりがあり、その分、リクライニング幅も広いのだと思われます。また、フットレストだけでなく、レッグレストがあるだけで、こうも楽かと感心しました。
また背中部分が倒れないので、食事中など、後ろの席の人に気遣いしなくてよいのも、うれしかったです。

リクライニングは、背中部分を倒すのではなく、お尻部分を前にスライドさせます。アームレストの上部分は小さなテーブルになっています。
アームレスト(ひじ掛け部分)は固定されている!
エコノミークラスと違い、座席と座席のあいだのひじ掛け部分が固定されていて、複数シートに横になることはできません。このため、例えば、ゴールデンウィークの最終日など、ガラガラが予想されるフライトでは、エコノミークラスのほうが、もしかしたら快適かもしれません。
隣の席との間にディバイダー(目隠し仕切り)がある!
今回は女一人での旅行だったので、頭の部分に小さなディバイダー(仕切り)があったのは、何気にくつろげました(寝るときはマスクとアイマスクをしていたので、関係ないといえば、関係ありませんが)。
そのほかの座席まわり
USBポートが全席にあり、スマホの充電ができる!
小さなパソコン化してきて、使えないと落ち着かないほどにまで依存度が増してきているスマホ。モバイルバッテリーをもっていない私は、機内でスマホの充電ができるのが、とても重宝しました。
充実のアメニティ
スリッパのほか、マスク、アイマスク、耳栓、歯ブラシのアメニティがありました。歯ブラシは、トイレにも備え付けてあり、便利でした。
食事内容はエコノミークラスと同じ、でもすきな方を選べるかも
食事の内容は、エコノミークラスと全く同じ。
でも、エコノミークラスだと、配られるのが最後のほうだと、二種類あるメインのうち、好きな方が品切れになっている場合があります。これが、プレミアムエコノミークラスだと、エコノミークラスより先に食事が配られる?ので、好きなほうが選べるような気がします(事実かどうかは未確認です)。
羽田発時には、さくらラウンジが利用できた!
ブリティッシュ・エアウェイズとの共同運航便だったので、ラウンジ利用はダメかと期待していませんでした(JALのラウンジ利用基準はこちら)。が、なぜか事前のオンラインチェックインができなかったため、チェックインカウンターに行くと、さくらラウンジが利用できると教えてもらい、ラッキー!
各種ドリンクはもちろんのこと、簡単な中華(点心)、カレー、お味噌汁、菓子パンなどが食べられました。
また、実際に利用はしませんでしたが、シャワー施設やマッサージチェアなども利用できるようです。
羽田発時の預け入れ荷物はプライオリティ扱いになっていた!
こちらも予期していませんでしたが、帰りの便は、預け入れ荷物がプライオリティ扱いになっていて、早く出てきました。
長旅で疲れていたので、荷物が少しでも早く出てきたのは、ありがたかったです。
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